たべるのがおそい

観た映画の感想について書きたいと思います

2020年大傑作ホラー映画【マリグナント 狂暴な悪夢 映画紹介】

オススメ度:S

こんな人にオススメ!

  1. これまでにないホラー映画が観たい
  2. グロデスクな映画は余り好きじゃない
  3. びっくり系のホラー映画が苦手

 

この映画は映画公開された時映画館で観て以来、私が大好きな映画です。

公開されてから3回程観ましたが、全く飽きずにハラハラ出来る映画です!

 

あらすじの後に起承転結に映画をまとめたいと思います(ネタバレ含みますのでイヤな方はあらすじまでで止めて本編をご覧ください!)

【あらすじ】

とあるできごとをきっかけに、恐ろしい殺人が目の前で展開する悪夢に苛まれるようになった女性。そして彼女が体験した悪夢は、現実の世界でも次々と起きていく。事件と悪夢の間にどんな関係があるのか、彼女はその謎に迫っていく。

 

監督:ジェームズ•ワン

代表作は「ソウ」死霊館」「オールド」など

ホラー作品を得意とする監督です

 

【起】

とある病院でカメラに向かってインタビューに答える女性。突然警報が鳴り響き、何かが閉じ込められている病室に駆けつける。

病室の前には警備員数人が血を流して倒れており、只事ではない雰囲気が漂っている。

近くにいた麻酔銃を持った警備員も、部屋の中にいる何者かに腕を引き摺り込まれ、無惨に折られてしまう。

女性は警備員の麻酔銃を取り、なんとか部屋の中のものを鎮静することに成功した。

車椅子にベルトで固定され、動けない何者かは、ラジオの電波に思考を乗せて話すことができるようだ

「お前たちを1人残らず◯してやる!!!!」

悍ましい叫びを聞いた女性とスタッフは、謎の言葉を放つ

「今こそ悪性腫瘍を切り取らなければ•••」

 

場面が変わり、主人公が住む現代の家。妊娠している主人公マディソンは日頃夫からDVを受けていた。これまで2度の流産を経験している彼女は、ある日夫から子供を授かれないのはマディソンのせいだと言われた事をきっかけに喧嘩になり、夫に突き飛ばされたマディソンは、はずみで寝室の壁に頭を打ちつけ倒れてしまう。

焦った夫は氷嚢を持ってくると言って立ち去るが、マディソンは何とか立ち上がり、部屋の鍵を閉めて、眠りに着いた。

その夜、マディソンは不思議な夢を見た。

その夢の内容とは、1階のソファで寝ている夫が、夜中に何かの物音で起きる。

すると突然ミキサー機が1人でに動いたり、冷蔵庫の扉が勝手に開いたりしている所を目撃する。

不思議に思っていると、テレビが1人でについて、チャンネルを次々と切り替え、夫が驚いていると画面から

助けて•••

と聞こえたかと思った瞬間、夫は後ろから黒い何かに襲われてその場で倒れてしまう。

 

【承】

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夫が◯される夢を見たマディソンが、嫌な予感がしつつ下の階に行くと、夫が無惨な姿で◯んでいるのを発見する。

通報を受けて現場に駆けつけた刑事のケコア・ショウと女刑事のレジーナ・モスは、マディソンを保護すると共に、凄惨な現場を目撃した

一方、警察は侵入の跡がどこにも無いこと、マディソンは夫から日常的にDVを受けており、夫を◯す動機があるとしてマディソンが犯人なのでは無いか?と疑いを持つ。

数日後、寝込んでいたマディソンが起きると、お腹の子が流産した事を知り、打ちひしがれてしまう

そこに、ケコア刑事が事件の聞き込みに来るが、妹にのシドニーに追い払われてしまう。

 

場面が変わり、シアトルの地下ガイドのセレナは人気のガイドだった。ある日、いつも通り仕事を終え、地下道の電気を消して撤収しようとすると、暗闇の中で大きい物音がした。

気のせいだと思って立ち去ろうとした瞬間、天井から黒いものに襲われ、気がつくと巨大な換気扇が印象的なボロボロの部屋に、手足を壁にくくりつけられた状態になっていた。

その傍に、黒いコートを着てボサボサの髪を振り乱した何かがたっており、誰かに電話をかける。

 

その頃、フローレンスという女性が家の書斎で、ある患者の記録を取り出して眺める。その患者はエミリー·メイという名前だった

 

退院したマディソンが家で洗濯物をしていると、突然誰かがものすごい叫び声をあげている幻覚を見て、その場に倒れ込んでしまう。

すると、みるみる自分の家の壁が溶け、見知らぬ人の家に変貌する。それは、叫び声をあげていたフローレンスの家だった。

フローレンスは、黒いコートの化け物に剣の形をしたトロフィーで惨殺されてしまう。

 

翌日、マディソンが夢で見た通り、フローレンスは自宅で発見された。

ケコア刑事はフローレンスの家で見つけたエミリー·メイという少女の写真を持ち帰り、数十年後の顔にCGで変化させるように同僚に頼む。

 

悪夢を見た事で病んでしまったマディソンは、これまで抱えていた事を妹のシドニーに話し始める。

その内容は、マディソンは養子で、シドニーとは血が繋がっていないこと、本当に血が繋がっている存在が欲しくて、その為に赤ちゃんが欲しかった事であった。

数日後、マディソンは中年の男性が自宅のベッドで、あの黒いコートの化け物に◯される夢を見る。

 

その男性の殺人はまだ警察には知られていなかった。マディソンはケコア刑事とレジーナ刑事に夢の内容を話すが信じてもらえない。話の途中で気分が悪くなり化粧室に行くと、中で黒いコートの化け物の声で着信がある。そこで、マディソンはこの化け物の名前が「ガブリエル」である事を思い出した。

そして、夢で見た外の景色を頼りに男性が住んでいるマンションを当てみせ、警察は部屋で男性が惨殺されているのを発見する。

この男性は医師であった。

 

【転】

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マディソンとシドニーは、2人の母親の家を訪ね、ガブリエルとは何者なのかを聞き出そうとする。

母親はマディソンが小さい頃のビデオを持ってきて再生する。そこには、写っていないはずの「ガブリエル」と話をする幼いマディソンの姿が映っていた。

 

その頃ケコア刑事は、エミリーメイの数十年後の顔がマディソンにそっくりである事を見つける。養子にもらわれる前、マディソンはエミリーメイという名前であった事が分かった。

また、幼い頃にシミオン病院に入院しており、これまで惨殺されたフローレンスと自宅で惨殺された男がマディソンの研究に携わっていたことが明かされる。

 

ケコア刑事が残りの協力していた研究者の家に安否確認に向かうが、既に◯されており、ガブリエルを捕まえかけますが、ガブリエルの超人的な身体能力に手も足も出ず捕まえ損ねる。

 

次の日、ケコア刑事とレジーナ刑事はマディソンの家を訪れ、催眠療法でマディソンの幼い頃の記憶を呼び覚まそうとする。

幼い頃の記憶を少しずつ思い出したマディソンは、自分が養子として迎え入れられている家庭で、妹が産まれると自分の居場所がなくなるのではないかと不安に思っていた。

そこにガブリエルの声がして、妹用に作られたケーキを切ってサプライズしろと命令をしてくる。

包丁を持っていざ切ろうとした瞬間、周りの景色が溶けていき、切ろうとしていたケーキは母親のお腹であった事が分かる。

マディソンは辛い記憶を思い出し絶叫する。

その頃、巨大な換気扇がある部屋に閉じ込められていた地下ガイドのセレナは何とか手足の紐を切り落とし、脱出を試みる。

すると次の瞬間、床が抜け落ち、どこかの家のリビングに落ちてしまう。

よく見るとそれはマディソンの家で、捕まっていた場所屋根裏だったのだ。

 

そしてセレナは身元が調べられた結果、マディソンの実の母親である事が分かった。

重要参考人として捉えられたマディソンは、警察署でケコア刑事とレジーナ刑事に犯人なのではないか?と疑われ、留置所に入れられてしまう。そこに待っていたのは、ガラの悪い女性囚人たちだった。

 

【結】

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その頃、シドニーはマディソンの過去を調べるため、シミオン病院に行き、マディソンの過去の記録ビデオを持って帰り、実家で母親と一緒にそのビデオを観た。

そのビデオでは、マディソンはレイプで産まれた子供であり、実の母親は今もどこかで生きている事が語られていた。

また、マディソンは寄生性双生児であり、ガブリエルはその片割れである事が明かされる。ガブリエルは幼い頃、マディソンの頭から背中にかけてくっついていたのだ。

最初に◯されたフローレンス博士たちのチームは、ガブリエルをマディソンから取り除く手術をするが、完全には除去しきれず、残った脳の部分はマディソンの頭蓋骨の中に埋め込まれて縫合された。

その傷が、序盤夫に押されて壁に頭を打ちつけた事でガブリエルが覚醒してしまった事が明かされる

 

留置所ではマディソンが女性囚人たちに暴力を振るわれ、地面に蹲っていたが、ガブリエルが覚醒し、留置所の中にいた数十人全員があっという間に惨殺される。

留置所を逃げ出したガブリエルは、証拠として押収された自身の黒いコート、武器のトロフィーを取り返し、警察署内でマトリックスばりのアクションで警官をバタバタと倒し、自身の母親であるセレナに、自分を愛さなかった復讐をしようと病院を目指す。

 

その病院でシドニーが母親の安否を確認しに来ると、バッタリガブリエルと対峙してしまう。

ガブリエルの超人的な力を前に手も足も出ないシドニーであったが、妹を守るため、ガブリエルの幻覚に閉じ込められたマディソンも力を振り絞り、妹を殺す幻覚を見せて罠にかけ、自身の心の檻に閉じ込めることに成功する。

 

目が覚めたマディソンは、血の繋がりがなくとも、シドニーは自分の大切な家族だ、と家族の絆を確かめ合った。

 

【感想】

死霊館シリーズ同様、ホラー映画でありながら家族愛もモチーフとなっており、ジェームズワンらしい作品だなと思いました。

ミステリーチックな序盤、ハラハラする中盤、家族とは何かを再確認する主人公を描くラストという時系列で内容が異なっており、観る人を飽きさせない構成になってます!

何回観ても面白い作品なので、ぜひ観てみて下さい